社会時評


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 明けましておめでとうございます。

2018年1月、新しい年が来ました。すでに報道されているように、今上天皇(明仁第125代天皇)は2019年4月末を持って退位され、平成の元号が変わることになりました。昭和、平成と長い時代を見てきましたが、天皇の思いはどのようなものなのでしょうか。押して計ることも出来ないのですが、平成の時代とは一体どのような時代だったのでしょうか。終戦直後、マッカーサーと明仁天皇が始めて会見したときの緊張したエピソードも、もう古い過去のことになってしまいましたが。

このホームページは「社会時評」となっています。実を申せば、私は、昭和は太平洋戦争終戦後間もない頃の生まれで、小学校の頃に明仁天皇の結婚式の行脚を旗を振りながら見た世代です。そういう意味で、昭和と平成は切っても切れない歴史の連続性と認識しているのですが、歴史はどんどん変わり更新されています。ここら辺りで、平成の歴史とはいったいなんだったのか、考えてみたいと思います。

平成元年といえば、確か消費税が導入されてた年でした。消費税についての講演を頼まれて、全国を飛び回っていたことを懐かしく思い出します。ベルリンの壁が崩壊したのも、この頃ではなかったでしょうか。社会主義と資本主義の対抗図式(東西冷戦構造)の中で生きてきた世代にとっては、とても衝撃的な体験でした。それまでの価値観が、根底からぐらつく思いでした。でも、そうした激動の時代も、正確な年号が思い出せないくらい、遠い過去のことになってしまいました。反対に、今でもはっきりと記憶に残っている事件があります。それは、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件、それに中央アフリカで猛威を振るったエボラ出血熱騒動です。この三つの事件は、忘れようとおもっても決して忘れることができません。中東のテロ集団による、アメリカ貿易センタービルの破壊事件は、何年だったでしょうか。

こうして、高々30年間の時間空間ですが、いろんな出来事がぎっしり詰まっていて、その意味内容と解釈は人それぞれでしょうが、この30年間に埋め込まれて時空に何を見出すか、それが、今問われていると思います。巷では「北朝鮮危機」「憲法改正」「2025年問題」「地球温暖化」などが「平成の大問題」として論じられています。平成の大問題は、ポスト平成の大問題です。

すでに、「平成」を冠した本や雑誌が発売されるようになっており、またブログや、HPも見受けられるようになりました。このブログは、もともと私が経営する「自給自足農園」の情報発信・PR用のものだったのですが、全面的にリニューアルして上記のような内容にすることにしました。もちろん、自給自足生活についても書いていくつもりです。未来を見据えた「平成史」は出来上がるのでしょうか、全く自信はありませんが、日常の片隅で、息を潜めながら考えて生きたいと思います。御意見やお問い合わせはこちらへお願いします。(2018.1.6)

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